1922年開業の建物でツタが絡まり続けて、緑の塊のようにも見える。窓ガラスはなつかしい すりガラスで、建物は一見して年代物であり、阪神大震災にも耐えてよく残っているのが不思議な風情でだのバーである。
阪急電車が上筒井が終点であった頃に谷崎潤一郎がよく訪れたと記録されている。戦災でやられ加納町交差点すみに転居し現在まで多くの文学者や画家が訪れている。
中には神戸で活躍した洋画家の大先生たちの絵が名刺代わりに壁に描かれている。小磯良平、田村孝之介、竹中郁、小松益喜、伊藤継郎、小出卓二、津高和一・・・などの芸術家が 作品を残しているとのことである。
現代の作家や画家が語り合うという場を持たずマンションの一室でパソコンの前で過ごし自己満足した作品を書いているのであろうか。対談を読んで見ても人の話は聞いていないようだ。
アカデミーバーは三宮からフラワーロードを北へ、加納町3丁目の交差点の北東の角に秘やかにたたずんでいる。お店の入り口には 『翰林院酒肆』(「カンリンインシュシ」と読む。という看板が架かっています。
私は酒を飲めないので飲む人と訪れたいと思っているがまだ果たせないでいる。
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