湖西線堅田駅近くの琵琶湖西岸2キロメートルにわたり湖族の郷と呼ばれる港町があります。
平安時代以降京の都の外港として物流ルートそして湖上の関、漁業権を独占し堅田湖族として強大な経済力と軍事力を備え繁栄しました。
豊かさと風光美に惹かれて武人、文人、僧侶等が往来し様々な文化をもたらすとともに浮御堂、本福寺そして壬申の乱ゆかりの鞍掛神社などが建立されました。
飛鳥・奈良時代の西近江路も山手を通っていました。
1884(明治17)年長浜・金ヶ崎(敦賀)の鉄道開通まで北陸地方と近畿圏の物流ルートの拠点として繁栄した長い歴史を手作りの資料により今に伝えています。
港町の雰囲気とともに京の都にいるようなうだつのある伝統建築の家屋も保存されていることに驚きもありました。
保存されているのがほとんど木製とわらの製品です。セイロとか石臼はわかりますが今となってはほとんど説明を聞かないと用途不明です。4.50年前までは使用されていたものとのことでした。
館内には戦後しばらく使用されていた農機具や漁具などが保存されています。観光協会や商店の方などが運営している館で入館してみますと手作りの暖かさと堅田を愛する気持ちが伝わってきます。
NIKON D3000 DX AF-SNIKKOR 18-55 1:3.5〜5.6G ISO400RAW
コメント