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清盛塚


兵庫運河に架かる清盛橋の袂にある高さ約8.5mの清盛塚十三重の塔は、もともとは現在より南西11mの場所にありましたが、1922年(大正11年)市電松原線の道路拡張工事の際現在の場所に移転されています。
平清盛が京都で荼毘にふされたとき、能福寺の住職円実法眼が清盛の遺骨を持ち帰り、寺領内に葬ったと伝えられています。そのため清盛塚は長い間、平清盛の遺骨を埋葬した墓であると考えられていました。しかし、移転に伴う調査の結果墳墓でない事が判明し、1286年(弘安9年)に建てられた供養塔であるが判明しました。
兵庫大仏のある能福寺には、平清盛の遺言により京都から運ばれた遺骨が埋葬されたと伝えられる平清盛公墓処があります。

十三重の塔

清盛像と琵琶塚

清盛塚・十三重の塔の背後にある琵琶塚は、もとは前方後方式の古墳石でしたが、平敦盛の兄で平家物語の琵琶の名手平経正に結びつけて琵琶塚(経正塚)と呼ばれるようになりました。


 能福寺 平清盛墓所の解説
平清盛墓所

政治的には日宋貿易に見られるような財政基盤の開拓、経が島築造、厳島神社造営そして音戸の瀬戸開削等に見られるような公共事業の推進など、時代の矛盾に行き詰まりつつあった貴族政治に新生面を切り開き鎌倉幕府にも大きな影響を与えた優れた政治家であったとされています。
京都以西には平家にかかわる史跡が多々あります。
後世に創作された軍記物の影響から政治上手の戦下手の印象もありますが、実際には平治の乱で複数の部隊を連携させた戦術で藤原信頼軍を打ち破っているばかりか、御所や市街地の被害も最低限に抑えることに成功しており、洗練された戦法を得意とする優秀な指揮官であると評価されています。
見直されるべき人物でしょう。

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芦屋だんじりの歴史

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