「染の井」と「糸掛桜」
本堂
二上山
日本文学の最高傑作と高く評価されている折口信夫が『死者の書』の舞台です。
雄岳山頂には大津皇子二上山墓があります。
謂われなき密告により若くして非業の死を遂げ二上山に葬られた大津皇子の魂を鎮めるため蓮糸曼荼羅を織る藤原郎女(中将姫)に託し描いた物語とした構成です。古代日本では夕陽が沈む所に浄土があるとされていました。
中将姫は当麻寺に入り、称讃浄土経の一千巻の写経を達成し、17歳で中将法如として仏門に入り曼荼羅(諸仏の悟りの境地を描いた絵図)を織ることを決意し、百駄の蓮茎を集めて蓮糸を繰り、これを石光寺の井戸に浸すと糸は五色に染まりました。そしてその蓮糸を、一夜にして一丈五尺(約4m四方)もの蓮糸曼荼羅を織った伝説で知られています。
中将姫は伝説上の人物で、大納言藤原豊成の娘とされる。説話によれば、美貌で知られた中将姫は17歳で出家し29歳で西方浄土に旅立った尼僧とされています。
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