この地蔵院は、別名「竹の寺」と呼ばれているように、境内に涼しげな竹林が坂道の両側に広がり、落ち着いた雰囲気のある空間が作られています。竹林にはモミジが植えられ秋には彩りを苔とともに優美な空間を添えることでも知られています。
境内の竹林を、苔を美しく保つのは大変だとのことです。庭木の手入れと合わせて業者に頼んでいるほか、住職さん自らも間伐などの作業をこなされてるとのことでした。
鬱蒼とした竹林と紅葉の新緑の境内で陰影のある空間を撮影する時間は心穏やかになりました。
竹林で囲まれていることから「竹の寺」の通称で知られ一休宗純は、幼少時から6歳まで、この寺で修養したと伝えられています。
この地には、800年前に歌人で衣笠内大臣・藤原家良の別荘があり、 1367年、室町幕府管領の細川頼之が夢窓疎石の高弟・碧潭周皎(宗鏡禅師)を招請して創建された。 南北朝時代には勅願寺となって17万平方メートルにも及ぶ堂塔伽藍を備え興隆したが、応仁の乱の兵火により悉く灰燼となってしまいました。
江戸時代初期、古霊和尚によりに中興され、江戸期には天龍寺に属した。 もとは臨済宗天龍寺派に属していましたが、1968年に独立して単立寺院となりました。
現在は、1935年再建された本堂と方丈、庫裡が再建されました。
方丈庭園は「十六羅漢の庭」と称される杉苔に自然石を配置した平庭式枯山水庭園であるが撮影禁止とのことで残念ながら写真は掲載できません。
本堂横手には細川頼之、宗鏡禅師の墓があり、細川石と呼ばれています。
NIKON D3 AF-S VR NikkorED 24-70mmf2.8 G ED
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