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カタクリと家持の歌







うつむきかげんに咲く花の姿が心を揺るがされる、
寒冷地では雪解けとともに咲く早春の可憐な野草です。下から風を受けたようにピンク色の花びらを後ろに反らせ、うつむいて咲く姿は可憐である。
古くは堅香子(かたかご)と言った。天平勝宝2年(750年)、赴任地越中国(富山県)で初めて見た大伴家持は、愛らしさに心をとらわれる。
「もののふの八十娘子らが汲みまがふ寺井の上の堅香子の花」(『万葉集』巻19)。
感銘は、多くの乙女たちが寺の井戸の水を汲む様と取り合わせて表された。初句は「八十」の枕詞。花と乙女は清楚な美しさで通じ合う。
古くから親しまれてきた花ですがカタクリを詠んだ歌は家持の歌のほかには見当たらないようです。
 近年は乱獲で減りつつあるという。野山に春の訪れを知らせるカタクリの花は残したいものだ。


 巌角につみてかなしもひと茎にひとつ花咲くかたくりの花」(古泉千樫)。
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