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花紀行 西宮樋之池のあさざ

自宅近くの苦楽園から樋之池へ立ち寄った際、水面に黄色い花が咲いていた。当初コウホネかと思ったが花の形状が異なる。池の傍は区切られ保護されているが説明はないが気になりIPhone8plusで六甲の山並を背景に撮影しました。
帰宅し植物図鑑で調べると貴重種でした。
縁が糸状に裂けてフリルのようになった黄色い花を花茎の先につける。 花びらは5枚あるが、花の根元はつながっており、合弁花である花蓴菜とも呼ばれています。食用とのことでした。 
一日花で午前中に開き、夕方には閉じる。漢字では「阿佐佐」とも書く。 環境省のレッドリスト(2007)では、準絶滅危惧に登録されている。
外出制限ですが散策の貴重な花を知らされた1日でした。






さらに万葉集巻十三相聞歌 3295と残されている。にも詠われている花とのことです。

うちひさつ 三宅(みやけ)の原ゆ ひた土(つち)に 足踏み貫(ぬ)き 夏草を 腰になづみ いかなるや 人の子ゆゑそ 通(かよ)はすも我子(あご) うべなうべな 母は知らじ うべなうべな 父は知らじ 蜷(みな)の腸(わた) か黒(ぐろ)き髪に ま木綿(ゆう)もち あざさ結(ゆ)ひ垂(た)れ 大和の 黄楊(つげ)の小櫛(おぐし)を 押(おさ)へ刺す うらぐはし児 それそ我(わ)が妻
 
現代語に訳すと
三宅の原を通過するとき裸足で土を踏み抜きながら、夏草腰にからませながら夢中になって苦労してまでどこのどなたの娘のために通(かよ)って行くのか、わが息子、そうでしょうともその通りお母さんにはわからない、そうでしょうともその通りお父さんにはわからない。黒い髪に木綿(ゆう)の緒でアザサの花を結い垂らし大和の黄楊の櫛を挿す。とてもきれいな素敵な娘(こ)まさにその娘(こ)が私の彼女。

この歌の読まれた時代は不明で、飛鳥京(592~69 4)・藤原京(694~710)・平城京(710~784)の時代に読まれた歌で萬葉集に残されています。現代人には想像も出来ない感性が優雅さが賢明さが秘められている。

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