白州正子の著書「十一面観音巡礼」で 観音寺に祀られている国宝十一面観音像の記事を読み参詣したいと考えていましたが実現しませんでした。 京都の南部南山城には海住山寺、岩船寺等十一面観音が祀られた古寺があり最古の仏像です。本堂では住職自らの説明があり、ご本尊国宝十一面観世音菩薩像は、天下泰平と国民豊楽の祈願を込めたられたこの普賢教法の御本尊で、天平16(744)年良弁僧正開基時の仏像で、その後1270年も経過しています。一木式木心乾漆造、漆箔仕上げ。 立像は度重なる修理によって形を変えていた部分もあったが、昭和期の高度な補修技術により現状の姿に整えられた。と記されています 天平時代の尊い仏像に拝する前に静かに 古人の願いに思いを致しご本尊の麗容からの無限の光に俗され心深くご誓願をお受けください。との説明を受け祀られている仏像を身近に静かに拝しました。御本尊は、高貴な様態で仏像に拝謁した思いがありしばし対面させていただいた。 頭上面中の七面、右耳朶、両手の指、本体以外では天衣や持物などが後補されたもので当初の蓮肉と敷茄子をそのまま使用し、そこに蓮弁と反花、八稜形の框を付け足した六重の蓮華座に、静かに安置されている。 像の高さ172.7センチメートル 重量:66.0キログラムとのことでした。 国宝十一面観世音菩薩像を拝して広大な境内に残された本堂と鐘楼そして放生池を秋の日に撮影し古の歴史を偲びました。 NIKON D600 AF-S Nikkor24-70mmf2.8 G ED